Google Cloud Platformとの連携方法とそのメリット

Google Cloud Platformとの連携方法とそのメリット

〇概要

本記事ではSite24x7とGoogle Cloud Platform(以下GCP)との連携方法をご紹介します。
連携にはSite24x7とGCPの両アカウントを所有している必要があります

〇連携方法

GCPとの連携方法には大きく分けて次の手順があります。


GCPサービスアカウントへのロールの割り当て

次の手順でGCPのサービスアカウントに「閲覧者」以上のロールを割り当てます。

1. GCPにログインします。
2. [IAMと管理] → [IAM ]の順にクリックします。


3. [追加]をクリックします。


4. 次の項目を入力します。

      ・メンバー:プロジェクトに追加するメールアドレス
      ・ロール:「閲覧者」以上のロールを選択

5. [保存]をクリックします。

JSONキーの取得

次の手順でJSONキーを取得します。

1. GCPにログインします。
2. [IAMと管理] → [サービスアカウント]の順にクリックします。


3. 操作欄の3点リーダーをクリックして[鍵を管理]をクリックします。

サービスアカウントを作成していない場合は画面上部の[サービスアカウントを作成]をクリックして作成を行ってください

4. [鍵を追加]をクリック後、ドロップダウンリストから[新しい鍵を作成]をクリックします。


5. キーのタイプで「JSON」を選択し、[作成]をクリックします。


6. JSON形式の秘密鍵がダウンロードされます。

JSONキーをSite24x7にアップロード

取得したJSONキーを次の手順でSite24x7にアップロードします。

1. Site24x7にログインします。
2. [Cloud] → [GCP] → [GCP監視の追加 (Add GCP Monitor)]の順でクリックします。


3. Site24x7上の表示名を入力し、[検索]ボタンをクリックします。
表示名は、GCPアカウント単位の監視名として設定されます。
[検索]ボタンをクリックして表示されたエクスプローラーでJSONキーを選択します。



4. 取得したJSON形式の秘密鍵を選択し、上記画像の[GCP監視を起動]をクリックします。
5. Site24x7とGCPの連携が開始されます。


上記手順により連携が完了し、Site24x7上にGCPサービスのメトリックが表示されます。

〇連携結果

連携が完了するとGCP内のサービスがディスカバリーされて、各サービスのメトリックデータが表示されます。

・VMインスタンス


・Compute#Disk


〇メリット

Site24x7でGCPを監視することにより、次のメリットが見込めます。


インフラストラクチャダッシュボードによるGCPサービス全体の把握

インフラストラクチャダッシュボードによりディスカバリーされたGCPアカウント内の
全サービス数とそのステータスを一画面に表示します。


表示するサービスは次の項目でフィルターできます。
・サービスタイプ(VMインスタンス、App Engineなど)
・ロケーション(asia、usなど)
・ステータス(ダウン、トラブル、アップ、クリティカルなど)

これにより、アカウント内のどのサービスに障害があるのかを迅速に把握して、
その復旧作業に移ることができます。

他クラウドサービスとの一括管理

各企業で クラウドへの移行が進む近年、複数クラウドサービスを利用する運用がメジャーとなってきています。
この複数クラウドサービスの利用により、管理が煩雑化してしまい障害時の対応が遅れてしまう恐れがあります。

そこで、Site24x7上にサービスにまとめることで、GCPのみでなくAWS、Azureなどのクラウドサービスを一括管理します。


AWS監視、Azure監視、GCP監視についての詳細は次のユーザーガイドをご覧ください。

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