AWS IAMコンソールでAWSリソースへのReadOnlyアクセスを設定する方法
Site24x7はAWSリソースにAPIコールを行い、パフォーマンスメトリクスやメタデータの収集を行います。そのためには、ユーザー(AWSアカウント保有者)はSite24x7がAWSアカウントに接続する許可を与える必要があります。AWSアカウント保有者は2つの方法で許可を与えられます。IAMユーザー作成とクロスアカウントIAMロールアクセスの2つです。
IAMユーザー作成
AWSのIAM (Identity and Access Management) コンソールにログインし、Site24x7をIAMユーザーとして作成します。ポリシー権限を割り当て、アクセスキー(アクセスキーIDとシークレットアクセスキー)を生成します。
クロスアカウントIAMロールアクセス
AWSのIAM (Identity Access Management) コンソールにログインし、AWSアカウントとSite24x7のAWSアカウントについてクロスアカウントIAMロールを作成します。Site24x7のアカウントID、ユニーク外部IDを作成し、ポリシー権限を割り当て、RoleARNを生成します。
実行後、Site24x7のコンソールで、アクセスキー(アクセスキーIDとシークレットアクセスキー)またはRoleARNを貼り付けることにより監視がスタートできるようになります。
ポリシーと権限
方法に関わらず、AWS root アカウント保有者または管理者はSite24x7に権限を割り当てる必要があります。それにより、アクセスできるAWSリソースに対してAPIコールを行えるようになります。
ポリシーの割り当て
管理ポリシー:
- AWSのrootアカウント保有者はデフォルトのIAM管理ポリシー("ReadOnly Access")をSite24x7に割り当てられます。この権限では多くのAWSサービスのアクティブなリソースに対してReadOnlyアクセスが提供されます。
- rootアカウント保有者は特定のポリシー権限を割り当てることによりSite24x7の監視の範囲を制限することも可能です。例えば、監視をEC2インスタンスと関連サービスに制限したい場合、デフォルトの"Amazon EC2 ReadOnly"を割り当てることで対応できます。
インラインポリシー:
完全なAWSインフラストラクチャー監視を行うには、Site24x7がサポートしているすべてのAWSリソースをディスカバリーする必要があります。これを行うには、インラインポリシーとしてカスタムポリシーJSONを用いることで可能です。このポリシーでは、Site24x7に以下のAWSサービスとリソースに対してReadOnlyアクセスが与えられます。
- Auto Scaling
- AWS CloudWatch
- Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)
- Amazon Relational Database Service (RDS)
- Amazon Simple Storage Service (S3)
- Amazon Route 53
- Amazon Elastic Load Balancer (Classic) and Application type.
- Amazon Simple Notification Service (SNS)
- DynamoDB
特定のAWSリソースを監視する特定の権限をもつポリシーを作成することも可能です。詳細については
こちらのドキュメントをご参照ください。
Related Articles
Linuxサーバー監視でのCPU使用率の計算方法
CPU使用率は 'top' コマンドを用いて計算されます。 CPU使用率 = 100 - アイドル時間(idle time) 例: アイドル値(idle value) = 93.1 CPU使用率 = ( 100 - 93.1 ) = 6.9% サーバーがAWSインスタンスの場合、CPU使用率は次の式で計算されます: CPU 使用率 = 100 - idle_time - steal_time 関連ドキュメント: Linuxサーバー監視でのメモリ使用率の計算方法 ...
エージェントのアクセスに必要なポート・IPアドレスのホワイトリスト
サーバー監視エージェントはHTTPSを用いてSite24x7のセントラルサーバーと通信を行います。この通信を確立するのに、次のドメインとポートにアクセスします。 ドメイン:plus.site24x7.com(プライマリーデータセンター)、plus2.site24x7.com(障害復旧データセンター)、plus3.site24x7.com(障害復旧データセンター)、logu.site24x7.com(ログレシーバー)、http://staticdownloads.site24x7.com/ ...
比較:Site24x7 - EventLog Analyzer
本ナレッジでは、「Site24x7アプリケーションログ」と、弊社製品である「EventLog Analyzer(以下、ELA)」の導入方法や機能等の比較をご紹介します。 〇EventLog Analyzerについて 組織ネットワークで生成されるあらゆる種類のログを一元管理(収集・監視・長期保存)できます。 収集したログをダッシュボードやレポートに表示できるほか、指定した条件にマッチした際に、アラートやログ出力など行えるワークフローも構成できます。 〇動作要件 Site24x7 ...