Site24x7 - Applications Manager:クラウド監視比較

Site24x7 - Applications Manager:クラウド監視比較

本ナレッジで、Site24x7のクラウド監視と、弊社製品であるApplications Managerのクラウド監視の比較をご紹介します。
追加方法や機能面の比較は、Amazon Web Services(AWS)を例にして紹介しています

Applications Managerについて

Applications Manager(以下、APM)をオンプレミスサーバーにインストールすることで、アプリケーションサーバー、DBサーバー、Webサーバーなどの監視、
また今回ご紹介するクラウドサービスの監視のパフォーマンスをエージェントレスで監視できます。
エージェントをインストールすることでWebサイトのユーザー体感監視やアプリケーション監視も可能です。

対応しているクラウドサービスと監視できるサービス数

Site24x7とAPMで対応しているクラウドサービスの比較表は次のとおりです。
Site24x7APM
Amazon Web Services
Azure
Google Cloud Platform
Microsoft 365
OpenStack
Oracle Cloud

また、各クラウドサービスで監視できるサービス数の比較表は次のとおりです。

Site24x7APM
Amazon Web Services8012
Azure476
Google Cloud Platform94
Microsoft 36563
OpenStack
Oracle Cloud3

※APMのOpenStack監視では、コンピュート、ストレージ、ネットワーク関連のメトリックをサポートしています

クラウド監視の追加手順

Site24x7ならびにAPMのクラウド監視の追加方法として、ともに各クラウドサービスのAPIを使用して監視を行います。
今回はAmazon Web Services(AWS)を例に追加手順を紹介します。

〇Site24x7

Site24x7ではAWS Identity and Access Management(IAM)で、IAMユーザーを作成して、CloudWatch APIを取得します。
Site24x7では、AWSのベストプラクティスに記載の、IAMユーザーを使用した連携を推奨しています

  1. AWSにログインし、IAMに移動します。
  2. [ロール] → [ロールの追加]の順にクリックします。
  3. 次の項目を入力します。
     信頼されたエンティティタイプ:AWS アカウント
     AWS アカウント:別のAWS アカウント
     アカウント ID:Site24x7にアクセスし、[Cloud] → [AWS] → [AWSアカウントの連携 +]に移動後に表示される12桁の数字列
  4. 外部IDを要求するにチェックを入れます。
     外部ID:Site24x7にアクセスし、[Cloud] → [AWS] → [AWSアカウントの連携 +]に移動後に表示される"S247"から始まる文字列
  5. 許可ポリシー項目で、"AWSAccountManagementReadOnlyAccess""AmazonKinesisVideoStreamsReadOnlyAccess"を選択し、[次へ]をクリックします。
  6. ロール名と説明を入力し、画面下の[ロールの作成]をクリックします。
  7. ロールが作成されたら、次の画面でARNをコピーします。
  8. Site24x7にアクセスし、[Cloud] → [AWS] → [AWSアカウントの連携 +]に表示されるロールARNに、手順7で取得したARNをペーストします。
上記手順により、Site24x7で、AWSリソースのディスカバリーが開始されます。

〇Applications Manager 

APMではアクセスキーを使用して、CloudWatch APIを取得し連携を行います。

  1. AWSにログインし、画面右上の[ユーザー名]をクリックし、ドロップダウンから[セキュリティ認証情報]をクリックします。
  2. [アクセスキーの作成]をクリックし、アクセスキーIDと、シークレットアクセスキーをそれぞれ取得します。
  3. APMにアクセスし、[新規監視] → [監視の新規追加]をクリックします。
  4. クラウドアプリケーション欄の[Amazon]をクリックします。
  5. 次の項目を入力します。
    表示名:監視の名前
    AWS:監視するAWSのサービスを選択
    アクセスキーID:手順2で取得したものをペースト
    シークレットアクセスキー:手順2で取得したものをペースト
    アカウントタイプ:AWS グローバル、中国、AWS Gov Couldから選択
    グローバルリージョン:監視するリージョンを選択
    ポーリング間隔:監視する間隔を分単位で入力
  6. [監視の追加]をクリックします。
上記手順により、APMでAWSリソースのディスカバリーが開始されます。

監視画面

上記で追加した各AWS監視の画面を紹介します。
本ナレッジではEC2インスタンスの監視画面を比較対象としています

〇Site24x7

・EC2サマリー:CloudWatch APIで取得したメトリック


・サーバーエージェントメトリクス:Site24x7 サーバー監視エージェントで取得したメトリック


・ボリューム:EC2インスタンスにアタッチされているEBSボリュームのメトリック


〇Applications Manager

・監視情報:リージョンなど、対象のEC2インスタンスに関する情報


・概要:CloudWatch APIで取得したメトリック


・OSレベルメトリック:CloudWatchエージェントにより取得したメトリック


・アタッチ済みボリューム:インスタンスにアタッチされているボリュームのメトリック


〇Site24x7 - Applications Manager:EC2インスタンスの監視対象比較表

Site24x7とAPMで、取得できるEC2インスタンス監視メトリックの比較表は次のとおりです。


EC2メトリックの詳細は次のページを参照してください
APM

ビュー・ダッシュボード・レポート

両製品のAWS監視で参照できるビュー・ダッシュボード・レポート機能は次のとおりです。

〇Site24x7

・サービスビュー:Site24x7に追加されているAWSリソースの種類と数を表示します


・インベントリーダッシュボード:AWSリソース数の履歴や、リージョンごとのリソース内訳を表示します



・インフラストラクチャーダッシュボード:Site24x7に追加されている全AWSリソースのステータスを表示します


・ビジネスビュー:各リソースを階層的に分けて、ステータスを表示します


・ガイダンスレポート:AWSベストプラクティスを基に、AWSリソースの状況を「可用性・料金・セキュリティ」の観点で評価します


〇Applications Manager 

Amazon監視 概要タブ:AWS全体の可用性や、リソースタイプに基づいた各リソース数を表示します


価格例

50 AWSリソースを監視する場合:

〇Site24x7

Proプラン(40ベーシック監視)+10ベーシック監視アドオン = 150,000円/年
・ユーザー追加無制限
・無期限の保守サポート

〇Applications Manager

 Professional Edition 50 モニター& 1 ユーザー版 年間ライセンス = 306,000円/年
・1ユーザーまで
・1年間の保守サポート

価格の詳細は次のページを参照してください
APM

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